今回は、誰もが知っている株式会社財界さっぽろの社長、舟本秀男氏をご紹介します。
舟本氏は、学生時代は硬式テニス部、陸上競技部、スキー部に所属していました。いまでも、会社に行く前に毎朝5Kほどのジョギングを欠かさないそうです。小樽運河ロードレース大会にも参加し、和田学長と競争しているそうですよ。
管理科学コースの第一期生で、西川ゼミの在籍でした。昭和41年の卒業で、後で詳しく述べるようなことから、日本NCRに入社、函館、札幌、東京、米国と流通業におけるEDPシステムの導入を担当してきました。
米国勤務時代はウォルマートの研究とアジア・パシフィック各国の指導を担当していました。
日本NCR取締役就任後は、流通システムの総責任者として国内大手の量販店・百貨店を担当。「流通研究室」時代は、米国大手企業(ウォルマートやP&G等)と提携し、流通標準システムを日本に導入などの仕事をしてきました。
お住まい :札幌市
現 職 種 : 株式会社 財界さっぽろ(出版) 代表取締役社長 公益社団法人緑丘会 副理事長
現在までのキャリア:
昭和37年 留萌高校卒業、小樽商科大学入学
昭和41年 小樽商科大学卒業
昭和41年 日本NCR入社 函館、札幌、東京に勤務
昭和60年 米国本社に勤務し、日本担当ディレクター
平成04年 日本NCR 取締役流通システム事業部長
平成06年 日本NCR 取締役産業システム本部長
平成10年 日本NCR 取締役EC/関連企業担当
平成11年 米国の標準化団体と提携し舟本流通研究室設立 代表就任
平成15年 株式会社財界さっぽろ 代表取締役就任
「国立大学法人小樽商科大学 経営協議会委員
学生時代の部活動や所属ゼミ、学生生活について
硬式テニス部、陸上競技部、スキー部に所属し、管理科学コースの第一期生で西川ゼミに所属していました。
小樽市緑町に下宿し、多くの学友と酒を酌み交わしながら交流を深め、市民の音楽活動にも参加していた。
就職について 就職活動はどのようなものでしたか。入社を決めた理由は?
日本NCR株式会社(当時ナショナル金銭登録機)を決めた理由。
1.管理科学コースで学んだコンピュータを扱える。
2.NCRは歴史のあるIT企業で、初代IBM社長などの人材を輩出
3.実力主義で収入も地位も自分の力で得られる会社。
4.東京赤坂に立派な本社がある。
5.米国勤務の可能性がある。
外資系に就職したが、英語は学生時代、授業以外特に勉強したこともなく、どちらかといえば苦手のほうだった。就職してからベルリッツに通ったが、コミュニケーションをとれるようになるまでは大変苦労しました。
どのようなお仕事を担当されましたか?印象に残っているエピソードなど
初めのころは、営業部員として近代的小売業システムの指導。システム提案から受注・プログラム作成・納入まで一貫して担当。7年間の札幌勤務時代は、北海道内大手小売業にコンピュータ・オンラインPOSの導入。東京本社ではEDP販売の企画・販売支援。米国勤務時代はウォルマートの研究と、アジア・パシフィック各国の指導。
大変だったこととしては、第一次消費税導入時10万台の既存システムのプログラム変更と新規システム導入の責任者として不眠不休の毎日を過ごした時。その後、大手量販店のオンラインPOS、大手百貨店のOL・POS導入の責任者。今で言うビッグデータの解析システムを大手製造業・流通業に販売・導入。
「流通研究室」時代は米国大手企業(ウォルマートやP&G等)と提携し、流通標準システムを日本に導入。また、毎年数十人の方々を米国流通視察にお連れした。
米国勤務時代、本社がオハイオにあり、ゴルフのチャンピオンコースを持っていた関係で全米女子オープン出場の岡本綾子さんとか当時まだ高校生だった服部道子さんを主催者側としてお世話する機会に恵まれた。岡本綾子さんは、日本酒が大好きで手配し差し入れたところ、とても喜んでくれました。2回目にアメリカに行った時の勤務地がアトランタで、ちょうどアトランタオリンピックが開催され、日本からのエグゼクティブをお世話することになったことも印象深い思い出のひとつ。
米国勤務時代は、アジア・パシフィックの担当ということで日本・韓国・台湾・中国・オーストラリアなどを回り、調査・現地の指導などの仕事をしてきました。
緑丘会とのかかわり
コンピュータとかネットワークを営業している時、多くの緑丘の先輩たちにお世話になりました。それによって、先輩とか同窓というものに対して、自分も何かお手伝いをしなくてはならないと思いを強くしました。東京にいたとき、エバーグリーン講座のお手伝いをしてくれないかという話が来て、それ以来毎年卒業生十数人に講師の依頼をすることをもう20年以上続けている。そういった中から緑丘会の色々な活動に携わっていくようになりました。
社会人になるまでに身に着けて置くといいことは
1. 自分の考えをしっかり相手に伝えること。
2. 長編の文学書・歴史書をたくさん読むこと。(ツイートやFBだけでなく)
3. 多くの友人と語らい会うこと。
4. 毎日新聞を読み、大事な内容は自分のPCにデータベースとして記録しておく。
後輩たちに伝えたいこと
1. 小樽商大の先輩たちは皆さんを歓迎しますので、積極的にアプローチすること。
2. 卒業したら、是非「緑丘会」に入会してください。
3. 誰しも順調には行きません。打たれ強い人間になってください。
小樽商科大学は、勉強をする環境、おおくの先輩たちなど、どこにも負けない大学の卒業生だと自負していいと思う。もっともっと自信をもって、大胆に活動してほしいと思います。小樽商大卒業ということに誇りと自信を思ってください。
第25回サテライトセミナーの講師として「榎本武揚および箱館戦争の時代背景」について講演された舟本氏
想いでのシーン
学生達の熱い招聘に応じ、東京工業大学から赴任された当時の学長、 加茂儀一先生が、1965年11月28日、8年の任期を全うされ、 小樽を離れることになりました。(写真集 小樽高商・商大の百年より)
毎朝5:30に起床し、会社に行く前に毎朝5Kほどのジョギングを欠かさない舟本氏は、小樽運河ロードレース大会にも参加し、和田学長と競い合っているそうですよ。
この写真は今年(2014年)のものですが、これで3度目の出場です。
こちらは、開拓神社の大神輿を担いでいるところです。